ダボス2026:Elon Muskとの対談

https://www.weforum.org/podcasts/meet-the-leader/episodes/conversation-with-elon-musk-davos-2026/

Elon Musk やっぱ、すごすぎ。。。

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# ダボス2026:Elon Muskとの対談
## トランスクリプト(日本語翻訳版)

Larry Fink(World Economic Forum)
皆さん、こんにちは。今日は来てくださってありがとうございます。ダボスでは素晴らしい一週間になりました。ここでいろいろな対話が行われています。皆さんも見ての通り、意見が一致する対話もあれば、一致しない対話もある。でも、その対話を通じて理解が生まれ、そして解決にもつながる。今日の早い時間に和平合意が成立したことも、その結果のひとつだと思います。世界経済フォーラムは、対話を行い、理解を深め、解決(resolution)へ向かうために存在しています。これは私たちが何者で、何をしているかの重要な要素です。
そして今日は、イーロン・マスクをここに迎えられて本当にうれしい。彼はカリフォルニアからわざわざ来て、皆さんに会いに来てくれました。ありがとう、イーロン。

Elon Musk(Tesla)
どういたしまして。ええ、「Peace Summit(平和サミット)」ができたって聞いて、「あれって P-I-E-C(peace と piece の言葉遊び)なの?」って思ったんですよ。グリーンランドをちょっと、ベネズエラをちょっと、みたいな。

Larry Fink(World Economic Forum)
一本取られましたね。私たちが欲しいのは平和(peace)だけです。
私はブラックロックが上場して以来のCEOとして、かなり誇りに思っています。ブラックロックの株主への複利リターンは21%でした。イーロンがテスラを上場させて以来、テスラの複利リターンは43%です。
これは皆さんへの“もう一つの広告”です。特に欧州の皆さんへ。もっと多くの市民が、成長に投資し、自国に投資すべきだ。もし多くの年金基金がテスラ上場時にイーロンと一緒に投資していたら、そして成長に並走していたら、どれだけ年金にリターンが戻ったかを想像してください。
本当に驚異的なリターンです。今日のテスラほど大きな規模の企業で、これほどの複利リターンを持つ会社は、ほとんどない——いや、他にないかもしれない。おめでとう。

Elon Musk(Tesla)
いい測り方ですね。まあ、テスラには信じられないほど優秀なチームがいて、それが理由です。

Larry Fink(World Economic Forum)
では本題に入りましょう。テクノロジー、可能性——そして意味のある部分です。AIとロボティクス、エネルギー、宇宙について話したい。進歩は最終的には、エンジニアリング、エンジニアリングの規律、スケール、実行に行き着きます。
これらの問題に正面から取り組む経験と胆力を持つ人は多くない。アイデアだけでなく、実行まで含めて、これほど多くの技術領域を同時にやり切っている人は、ほとんどいないでしょう。だからこそ、ダボスでこの対話をすることが重要だと思いました。
あなたはいま、AI、ロボティクス、宇宙、エネルギーを同時に作っています。これらをエンジニアリングの観点で俯瞰すると、共通点は何ですか?

Elon Musk(Tesla)
どれも非常に難しい技術課題です。ただ、私の会社全体の目標は、文明の未来を最大化すること——つまり、文明が素晴らしい未来を持つ確率を最大化すること、そして意識(consciousness)を地球の外へ拡張することです。
たとえばSpaceXは、ロケット技術を、生命と意識を地球の外へ広げられる水準まで進めることを目的にしています。月へ、火星へ、そして最終的には他の恒星系へ。
私は、意識や生命は脆く繊細だと、常に捉えるべきだと思っています。というのも、私たちの知る限り、他に生命がある場所を知らないからです。
「宇宙人はこの中にいますか?」とよく聞かれますが、「いるよ、私がそうだ」と答えたりします。あるいは「未来から来たの?」とも。でも誰も信じません。
もし宇宙人が“私たちの中にいる”なら、私が知っているはずです。上空に9,000基の衛星があって、これまで一度も“宇宙船を避けるための回避機動”なんてしていない。だから、分からない。
結論としては、生命と意識は極めて希少で、もしかすると私たちだけかもしれない、という前提で動くべきです。私の頭の中には、広大な闇の中の小さなロウソク——意識という小さな火が、簡単に消えてしまうイメージがあります。
だから生命を多惑星化することが重要です。地球で自然災害が起きても、人為的災害が起きても、意識が続くようにする。それがSpaceXの目的です。
テスラは、言うまでもなく持続可能な技術について。そして……そして現時点では、私たちはミッションに「持続可能な豊かさ(sustainable abundance)」も加えたと言えます。
ロボティクスとAIは、全員のための豊かさへの道です。世界の貧困を解決する、あるいは本質的に「どうすれば全員にとても高い生活水準を提供できるか」を考えると、唯一の道はAIとロボティクスだと思います。もちろん問題がないわけではありません。AIもロボットも、非常に慎重である必要がある。ジェームズ・キャメロンの映画の中に住みたくはない。『ターミネーター』ですね。映画は大好きです。でも、ターミネーターの世界にはなりたくない。
ただ、ほぼ無料、もしくはそれに近い遍在AIがあり、遍在ロボットがあるなら、世界経済は前例のない規模で爆発的に拡大します。

Larry Fink(World Economic Forum)
その拡大は、広く行き渡るのでしょうか、それとも狭く偏るのでしょうか。どうすれば広くなりますか?

Elon Musk(Tesla)
ええ。考え方としては、ヒューマノイドロボットが大量にいるなら、経済産出は「ロボット1体あたりの平均生産性 × ロボット数」です。
そして私の予測では、未来の“良いシナリオ”では、ロボットとAIは人間の需要を飽和させるほどになる。つまり、ある時点では、ロボットに頼みたいことが思いつかないくらい、モノとサービスが溢れる。私の予測では、人間よりロボットの数のほうが多くなります。

Larry Fink(World Economic Forum)
だとすると、人間の目的(purpose)はどうなりますか?

Elon Musk(Tesla)
ええ、まあ、完璧ではないですが……必要なことなんです。両方は無理です。「やらなければならない仕事がある」ことと、「全員に驚くほどの豊かさがある」ことは同時には成り立ちません。
なぜなら、やらなければならない仕事があって、それをできる人が限られるなら、全体としての豊かさは実現できない。狭く偏る、そういうことです。
でも、何十億体ものヒューマノイドロボットがいれば——私はそうなると思う——地球上の誰もが1体は持つし、欲しがる。安全が非常に高いという前提ですが、子どもを見守ってくれる、ペットの世話をしてくれる。高齢の親がいるなら、介護はとても大変です。高いし、若い人が足りない。ロボットが高齢の親の世話と保護をしてくれたら素晴らしいと思います。そういうものは手に入るようになります。
だから私は未来にとても楽観的です。驚くほどの豊かさに向かっている。とてもクールです。そして私たちは間違いなく歴史上もっとも面白い時代にいます。これより面白い時代があったとは思いません。

Larry Fink(World Economic Forum)
この新しい歴史の中で、私たちは老化を逆転できますか。あなたと私で。それを見られるでしょうか?

Elon Musk(Tesla)
老化についてはあまり時間を使っていません。でも、非常に解ける問題だと思います。やれます。老化の原因が何かを突き止めたとき、それは驚くほど当たり前だと分かるはずです。微妙で繊細な話ではない。
なぜ微妙ではないと言えるかというと、体の細胞はほぼ同じ速度で老化します。私は人生で一度も「左腕だけ老けて右腕だけ若い」人を見たことがない。なぜか? ということは、35兆個の細胞にまたがって同期する“時計”があるはずです。
それと、死には死の利点もあります。実際、私たちがもっと長寿ではないのには理由がある。もし人が永遠、あるいは非常に長く生きるなら、社会が硬直化するリスクがある。物事が固定され、活力が失われる。
とはいえ、寿命を延ばす方法や、老化を逆転する方法が見つかる可能性は高いと思います。

Larry Fink(World Economic Forum)
あなたが語る未来——AIモデル、自律機械、ロケット——それは計算資源の大幅増、エネルギーの大幅増、そして高価なエネルギー、製造スケールの拡大に依存します。そこへ到達するボトルネックは何ですか? そして、その投資が巨大になる中で、どうすれば広く行き渡らせられるのか、狭く偏らせないために何が必要ですか?

Elon Musk(Tesla)
私は、自然な成り行きとして非常に広く行き渡ると思います。AI企業は可能な限り多くの顧客を求める。AIのコストはすでに非常に低く、毎年急落しています。月単位で意味のある変化が起きるくらいです。

Larry Fink(World Economic Forum)
オープンなモデルが、いまやどこにでもありますね。

Elon Musk(Tesla)
そうです。オープンモデルがあって、オープンモデルが欠けているのは——まあ、プライベートな、つまりクローズドなモデルより1年遅れくらいかもしれない。だからAI企業はできるだけ多くの顧客を探し、世界にAIを提供することになる。

Larry Fink(World Economic Forum)
しかし、そこへ到達するためのコスト——計算資源、チップ、工場(fab)、電力供給——これは巨大です。あなたにとって、制約はどこですか?

Elon Musk(Tesla)
制約要因は、ええ、根本的には電力です。エネルギーです。
AIチップの生産は指数関数的に増えていますが、電力がオンラインになる増加率はごくわずかです。年10%……いや最大でも4%程度。
すぐに、たぶん今年の後半にも、作ったチップのほうが“電源を入れられる量”を上回るようになるでしょう。例外は中国です。中国の電力成長は凄まじい。彼らはいま100ギガワットの原子力を建設している。実際には中国で最大なのは太陽光です。
中国の太陽光の生産能力は年1,500ギガワットで、年1,000ギガワット以上を導入している。連続負荷として考えるなら——太陽光はざっくり4か5で割る。そうすると、バッテリーと組み合わせた定常電力として約250ギガワット。これは非常に大きい数です。米国の平均電力使用量は500ギガワットなので、その半分です。中国は太陽光だけで、バッテリーと組み合わせれば、米国の平均電力出力の半分を“毎年”追加できるようなものです。太陽光は圧倒的に最大のエネルギー源です。
そして地球を超えて考えると、実際にはエネルギーはほぼ太陽に由来します。太陽は太陽系質量の99.8%で、木星が約0.1%、残りはその他です。
仮に木星を熱核炉で燃やしたとしても、太陽が生み出すエネルギーは“100%”に丸め込まれます。木星は0.1%だから。太陽系に木星をさらに3つテレポートして、3つの木星と残り全部を燃やしても、太陽のエネルギーは“100%”に丸め込まれる。つまり結局、すべては太陽です。
だからSpaceXでは数年以内に、太陽光発電で動くAI衛星を打ち上げるつもりです。宇宙は莫大な電力源で、地球上の場所を取る必要もない。宇宙にはいくらでも空間があり、年数百テラワットへスケールできます。

Larry Fink(World Economic Forum)
あなたと私は以前もこの話をしましたが、聴衆のために。米国を電化するには、太陽光フィールドがどれくらい必要ですか? そして、なぜ私たちはそれをやっていないのでしょう?

Elon Musk(Tesla)
ええ。ざっくり言うと、100マイル×100マイル、つまり約160km×160kmの太陽光で、米国全体を賄えるくらいです。
もちろん一箇所にまとめるべきではありませんが、ユタの片隅とか、ネバダ、ニューメキシコの一部を使えば足ります。米国の面積のごく一部で、米国が使う電力を全部作れる。ヨーロッパも同じです。スペインやシチリアなど、比較的人口の少ない地域の一部で、ヨーロッパに必要な電力を賄えます。

Larry Fink(World Economic Forum)
では、なぜヨーロッパや米国では、そういう動きがもっと強くならないと思いますか?

Elon Musk(Tesla)
まあ、動きはあります。中国では実際に起きています。
ただ残念ながら米国では、太陽光に対する関税障壁が非常に高い。太陽光導入の経済性が、政策で人工的に高コスト化してしまっている。中国がほとんどの太陽光を作っていて、そしてその関税が——

Larry Fink(World Economic Forum)
それがその規模で可能だとして、ヨーロッパや米国が商業的に自力で作るには、何が必要ですか?

Elon Musk(Tesla)
ええ。SpaceXとテスラで私たちがやることは話せます。SpaceXチームとテスラチームが別々に、米国で年100ギガワットの太陽光を構築するために動いています。おそらく3年くらいかかると思いますが、これはかなり大きい数字です。
他の人にも同じことを勧めたい。もちろん米国の関税政策は私たちにはコントロールできません。ですが他の国々では、中国製の太陽電池は信じられないほど低コストです。大規模太陽光をやる価値はあると思います。

Larry Fink(World Economic Forum)
さて。あなたはロボティクスについて大きな発表をいくつかするそうですね。私が工場に行ったとき、あなたはあのロボットを見せてくれた。あなたは“何十億体”と言いましたが、製造現場ではどれくらいのスピードで配備できますか? どれくらい早く使えるようになり、機能し、あなたの言う“豊かさ”を生むのでしょう?

Elon Musk(Tesla)
ヒューマノイドロボットは非常に速く進歩します。テスラのOptimusはすでに工場で簡単な作業をいくつかしています。おそらく今年後半、年末までには、より複雑な作業ができるようになる。ただしまだ産業環境での配備です。
そして来年のどこか——来年末までには——一般向けに販売していると思います。そのとき私たちは、信頼性が非常に高く、安全性が非常に高く、機能の幅も非常に高いと確信できているはずです。基本的に、何でも頼めるようになる。

Larry Fink(World Economic Forum)
テスラ車でもそれが起きていますね。ソフトウェア更新によって車内の“ロボット”の能力が上がる。いまは四半期ごとに能力が上がるような感じですか?

Elon Musk(Tesla)
テスラのフルセルフドライビング(FSD)は、ときに週1回更新します。最近は保険会社の中に、FSDが非常に安全だとして、車内でFSDを使っている顧客には保険料を半額にする、と言っているところもあります。

Larry Fink(World Economic Forum)
それは保険会社が監視できるのですか? それが契約の一部ですか?

Elon Musk(Tesla)
ええ。
ただ、自動運転車は、現時点で本質的には解けた問題だと思います。テスラは数都市で“ロボタクシー”サービスを展開し始めていて、米国では年末までに非常に広く普及するでしょう。
そして私たちは、ヨーロッパで監督付きFSDの承認を、できれば来月に得たい。中国も同じくらいのタイミングになればいいですね。

Larry Fink(World Economic Forum)
本当に、そんなに早く?

Elon Musk(Tesla)
ええ。願わくば。

Larry Fink(World Economic Forum)
宇宙の話に移りたい。歴史的に宇宙は資本集約的で、政府がやってきました。SpaceXはモデルを変えた。でもスケールは遅いと言われてきた。いま私は、あなたがやっていることや他の動きで、加速が始まっているのを見ています。自動化とAIが、宇宙の建造や準備、運用の経済性をどう変えているのか話してください。

Elon Musk(Tesla)
もちろんです。SpaceXが今年達成したい最大のブレイクスルーは、完全再利用です。完全再利用のロケットを達成した人はまだいない。宇宙へのアクセスコストにとって極めて重要です。
Falcon 9では第一段を着陸させることで部分再利用を達成し、第一段は500回以上着陸させました。しかし上段は捨てている。Falcon 9の上段は再突入で燃え尽きる。上段のコストは小〜中型ジェット機に相当します。
Starshipは巨大ロケットで、史上最大の飛行体です。火星と月、そして大量の衛星打ち上げに使う。
今年、Starshipの完全再利用を実証できれば、宇宙アクセスコストは100分の1に下がる。これは、再利用できる航空機と、毎回捨てる航空機の経済性の差と同じです。毎回捨てるなら非常に高価ですが、燃料補給だけならコストは燃料です。
これが宇宙アクセスコストを根本から下げます。私たちは、航空貨物よりも低コストにできると考えています。簡単にポンドあたり100ドル以下、というレベル。
そうなると大型衛星を宇宙に置くのが非常に安くなる。そして宇宙の太陽光は、地上の太陽光より5倍効く。もっとかもしれない。常に晴れていて、昼夜や季節性や天候がない。宇宙は冷たい。さらに大気減衰がないので出力が約30%増える。総合すると、任意の太陽光パネルは、宇宙では地上の5倍のエネルギーを生みます。

Larry Fink(World Economic Forum)
その電力を地球に戻すことは可能ですか? それとも宇宙にAIデータセンターを建てて、宇宙側で使うのですか?

Elon Musk(Tesla)
宇宙に太陽光発電のAIデータセンターを建てるのは、(最適解として)間違いないと思います。あなたが言ったように宇宙はとても冷たいし、影に入れば宇宙は3ケルビンです。
太陽に向けたパネルと、太陽と反対を向いたラジエーターを置けば、太陽光が当たらないので、非常に効率的な冷却になります。
結果として、AIを置く最も低コストな場所は宇宙になります。2年以内、たぶん3年以内、遅くとも3年以内にそうなる。

Larry Fink(World Economic Forum)
10年、20年先を見たとき、AIや宇宙技術での成功をどう定義しますか? 次の3年、5年はまだ見通せるとして、10年先はどうでしょう。

Elon Musk(Tesla)
10年先に何が起きるかは分かりません。ただAIの進歩速度を見ると、私たちは……今年末までに「どの人間より賢いAI」が出るかもしれない。遅くとも来年までには。
そしておそらく2030年か2031年、いまから5年くらいで、AIは「人類全体を合わせたもの」より賢くなるでしょう。

「AIの進歩速度を考えると、今年末までに、どの人間より賢いAIが出るかもしれない。」
— イーロン・マスク(テスラCEO)

Larry Fink(World Economic Forum)
残り数分ですが、少しあなたを“人間として”語りたい。あなたについては憶測が多すぎるので——

Elon Musk(Tesla)
平和についてのジョークでも言って。

Larry Fink(World Economic Forum)
(笑)私はこういうふうに質問したい。あなたは21世紀で最も成功した起業家、産業家かもしれない。あなたを動かしたものは何ですか? 誰が、何があなたの好奇心の基盤だったのか。人生やキャリアで「アハ体験」「啓示」の瞬間はありましたか?

Elon Musk(Tesla)
子どもの頃、SFやファンタジー、小説やコミックをたくさん読みました。技術が好きでした。いまの場所にいるなんて当時の自分からすれば信じられないくらいあり得ない。
でも、未来について書かれたSFに刺激を受けました。そしてSFをいつまでもフィクションのままにしたくない。いつかSFをサイエンス・ファクトにしたい。
『スター・トレック』の宇宙艦隊みたいに、本当に巨大な宇宙船が宇宙を旅して、他の惑星へ行く世界を作りたい。

Larry Fink(World Economic Forum)
私は飛行機で飛ぶより、ニューヨークに“転送”されたいな。

Elon Musk(Tesla)
ははは。

Larry Fink(World Economic Forum)
『スター・トレック』の話だね。

Elon Musk(Tesla)
ええ。私の言う「好奇心の哲学」は、生命の意味を理解したいということです。物理学の標準模型は、存在の始まりや宇宙の終わりについて正しいのか。私たちが“問うべきなのに問えていない問い”は何か。AIはそれを助ける。
私は、どうして私たちはここにいるのか、何が起きているのか、何が本物(real)なのかを理解したい。宇宙人はいるのか? いるかもしれない。恒星間航行ができれば出会うかもしれないし、長く前に死んだ異星文明を見つけるかもしれない。私は宇宙で何が起きているのか知りたい。好奇心です。それが私の哲学です。

Larry Fink(World Economic Forum)
あなたは生きている間に火星へ行くと思いますか?

Elon Musk(Tesla)
ええ。そう思います。とはいえ長いコミットメントです。
「片道3年なんでしょ?」と聞かれますが、6か月です。
6か月だけ?
ええ、6か月。ただし惑星が整列するのは2年に一度です。
それで、何度か聞かれました。「火星で死にたい?」って。私は「はい、でも衝突死は嫌だ」と答えます。

Larry Fink(World Economic Forum)
いい答えだ。さて、時間です。皆さん楽しんでくれたと思います。イーロンには多くの神話があるけれど、彼は素晴らしい友人です。私は彼からいつも学んでいます。そして彼が成し遂げてきたこと、彼という人、そして未来のビジョンに刺激を受けています。私はその未来がそんなに悪いものだとは思いません。彼の楽観に同意します。
イーロン、ありがとう。最後に一言ある?

Elon Musk(Tesla)
最後に言うなら、皆さんには未来に対して楽観的で、ワクワクしていてほしい。
そして生活の質(QOL)という点では、悲観主義者として正しいより、楽観主義者として間違っているほうが実は良い、ということです。

Larry Fink(World Economic Forum)
その言葉で締めましょう。

**出典:** World Economic Forum Annual Meeting 2026, Davos
**日付:** 2026年1月(ダボス会議期間中)
**収録場所:** スイス・ダボス
**参加者:**
– Elon Musk (CEO, Tesla; Chief Engineer, SpaceX; CTO, xAI)
– Laurence D. Fink (Chair and CEO, BlackRock; Interim Co-Chair, World Economic Forum)

第三者委員会とは

何か不祥事など問題が発生した際に、よく聞く第三者委員会。

役割はヒアリング、検証/分析、再発防止策の提言の3つの機能なのだが、この前の2つは第三者ということで有効だと思うが最後の再発防止策提言については疑問符が付く。その再発防止策提言はどういう位置づけでとらえるべきか。

第三者委員会の再発防止策提言は一審制の裁判に近く一審しかないのに、そのメンバーの素性はざっくりとした経歴しか明らかにならない。で、たいてい弁護士、元裁判官、元検事。

メンバーを日本人が「お上的概念」を持つ象徴的存在とする元裁判官(の弁護士)だとしよう。個人というものがより尊重され人間の本質をあからさまに見せるアメリカを見ると裁判官は共和党系か民主党系か思想で区別され、その配置もそれらが一つのポイントとなる。

「お上的概念」は常に正しいと思ってしまう錯覚に日本人は陥っているが、確かに裁判官も民主主義上の投票権を持ち選挙の時にその権利を行使している。つまり個人的信条があり、それに基づいて行動している。その個人の思想行動と職業の裁判官としての思想行動と別なんてことは訓練されているとしてもありえない。下級裁判所で見かける珍判例がそれを示している。だから三審制なのだ。つまり元裁判官といえど公正な立場なんて人はいない。

で、どういうキャリアだったにせよ弁護士と考えると、弁護士の本来の役割は誰かの代理人。結論はどうとでもなる。一層、公正な立場なんてありえない。誰にでも執拗に絡み、俺が正義だと言う一部の弁護士を見ていると、弁護士は公正さの対極にある職種であることがよくわかる。次なる第三者委員会にも声がかかるよう、つまり今後の生活の糧にするための作文は、低俗OLDメディアに誘導され正しい理解を阻まれている民衆が発する偏向的風向きに押されて筆が一層走りますなぁ、とうがった見方も正しいと言える。

となると、第三者委員会自体の公正さは限りなく薄く、そこから出される再発防止策なんて言うのは意味が全くない。標準?でも何でも無い。逆に第三者からの新たなハラスメントとも言える。

子供のいじめは別にして、社会人のハラスメントを公正に裁くのは難しいというか無理だと思う。このような問題があがる組織においてはハラスメントの裏側には、真実かサブターフュージ、仁義やいろんな意味での貸し借り起因、IQ差による救いようのないコミュニケーションギャップなど非常に多くの要素が入り乱れている可能性がある。人間の心理を問題としたテーマは解決策を導くのが難しい。時折、付随する情状酌量という言葉自体がそれを物語っている。

ゆえに第三者委員会のメンバー選出は双方が自分の利益最大化を目指す代理人を同数選出するべきだ。そうなると第三者委員会の再発防止策の提言は喧嘩両成敗的な両論併記か1つの結論に落ち着く。

今のままだと、そういう意見もあるね、ぐらいでとらえる程度で十分というかお釣りくると思う。

 

会社人生で思うこと2025

またもや構造改革の声、諸行無常の響きあり。はぁ、、何度目なんだろうか。

会社人生80%までは思うなりの仕事ができて良い感じだったのに周囲がどんどん変わっていく。

部下75%を他社に託してから約10年たつ。そこからの自分の会社人生はなんか惰性的だ。

しかしその出来事はそれまでの会社一辺倒だった自分の生き方を見直す良い機会でもあったように思う。

前回の内部倒産の一部始終を下部の組織で企画職マネージャーとして見てきた自分としては、危機的状況においてトップが積極的に自ら優先順序を決め采配をしない結果、どういう悲惨な状況を引き起こすか、同時に組織が崩壊していく様を無力感を持って見ていた。トップは人員を切れば済むと考えていたが、その代償スキームに仕組まれていた危うさについて何の危機感もなかったようだ。代償スキームを担当したのは直近の海外向けプロジェクトで巨額赤字を出してプロジェクトが中断となって更迭された人物だった。それ以前の海外向けプロジェクトで一緒したことがあり理想と現実のギャップを埋めないまま事を進めてみんなを困らせる癖を持っていることを知っていたこともあり、させる仕事ないからちょうど出てきたこれにアサインしたという背景を知って先行きを悟った。結局、そのスキームでさらなる赤字を引き起こし部門全体が自滅した。

その意味では倒産は必然的なことだった。経営に関して無能でただ弁論爽やかだけだった大将に仕えるということがどのような悲惨さを導くか、人材は適材適所だということを十二分に体感した悲しい出来事だった。と同時にサラリーマントップに使えるマネージャー職っていうのは、トップを含めてしょせん掃除当番などただの当番にすぎないという悟りも得た。

脳内がしびれるほどの喜怒哀楽感をもって「魚鱗の陣」「鶴翼の陣」などと形を変えさらなる成長に突き進むオーナー企業の創業者以外は勝たん。そして、そのお眼鏡にかなう人材しかマネージャーと名乗るべきではないとさえ思う。

素頭の良さ、責任感、誠実さは当番では得られない、それはもって生まれてきた気質に寄るものだ。また陣中に置く人物を見抜く、事態に先んじたりそれに応じた適材適所の配置が描けるかがトップには必要だ。そんなの戦国武将の読み物やキングダムで散々わかってることやんって今更ながらも思ってる。

今度の構造改革は市場の変化への対応遅れ、人件費の急増が原因。でもそれって20年前にも同じことがあった。そう10年ごとに会社が危機に陥ってる。

前回の構造改革の時と同じく お気に入りの midiを聞いて愚痴を記した。

 

秋到来2024

昨日は涼しい夜となり、ようやく夜のエアコンを止めることができた。

今朝は北の部屋でシンワのガラス温度計を見ると25.5度となっていた。

 

 

LED電球、LED直管の光の色合い

昼X色、どの色合いを利用しているのかつまずいてしまうのでメモ。

・昼白色:昔からある田舎の電灯を思い出させる白色。黄系やや暗く感じる白。

・昼光色:これがいつも使ってるやつ。青系明るい白。

色は匂へど いつか 散りぬるもの

たまにどうしても聞きたくなる savage genius。

きっかけは『地獄少女 二籠』のエンディング曲として『あいぞめ』を知ったとき。ああの作詞、Takumiの作曲、西田マサラの編曲、歌は能登麻美子。

主人公の地獄少女(閻魔あい)が依頼主の命と引換えという契約のもと、依頼主の晴らせぬ恨みを晴らすことを地獄少女が代行する。ただ地獄少女が相手を地獄に送った後、契約の代償として依頼主も現世から消え地獄で永遠に苦しむというホラーチックな異彩を放つアニメだった。

あのドラマのテイストには能登麻美子の声が合う。

アルバム「風の結晶」、「空ノ言葉」はどの曲も良い曲ばかりだったが、savage geniusからTakumiが抜けることを知って、当時はなんでやねんって思った。

あれからTakumi(松下託実)を目にしたらネットで検索。(確か)カナダ人女性と新たなプロジェクトを起こしlove-harmony.com を取得したことを知ったのが2012年4月。で、まもなくその女性と結婚。そこからYoutubeチャンネルも開設したのを知ったが、そこからコンテンツ更新が止まったり、ドメインが更新されず足取りが完全に途絶えた。

一方、ああはまもなく結婚出産でsavage geniusは一時休止。

良いメロディ作ってたのに本当に残念だわ。

https://vgmdb.net/artist/10460 を見ると2017年まで追えて、2022年が編集のLast Update。

色づく世界の明日から

年末になると様々な無料配信イベントがあるが、その中でもタイトルに惹かれ気になった『色づく世界の明日から』(全13話 約5時間)をこういうのがあると今朝知って籠もってイッキ見した。

魔法使いが特技のような感じで受け入れられている社会の中で魔法使いの血を引いていながら魔法を嫌悪し、トラウマで幼いころに色覚を失いモノクロの世界で心を閉ざすように過ごしてきた女子高生の主人公が、2078年ある祭りの日の夜に祖母から突然「あなたは今から高校2年生の私に会いに行きなさい」と言われ、彼女の時間魔法によって訳も分からないまま60年前の2018年に送られてしまう。そこで魔法を嫌悪した理由などだんだん悲しい過去が明らかになっていくとともに、ありのままの自分を全て受け止めてくれる若き祖母やまわりの人たちの存在によって素直に前向きな気持ち、そして色を取り戻していく。

2018年に放映したTVアニメ『色づく世界の明日から』(Iroduku: The World in Colors)は、P.A.WORKS制作による綺麗な映像と興味深い世界観、テンポ、音楽もよくて美しく切なくも儚く、涙を誘う良質な恋愛青春群像劇で、感情の表現が豊かで見る側の精神の核にある記憶を呼び覚ましながら心を打つ良い作品だった。(青春群像劇って何か古くさい言い回しに思えて良い言葉探したけどなかったので、いったんこれでいく。)

ポイントとなる10話最後と13話最後を特に注視し、そして最後まで見終わったら改めて1話の冒頭の過去に送られるまでを見直すという1.1周をすると様々な疑問はたいてい解消する。

最後、孫の瞳美を未来へ送った祖母の琥珀が言う「瞳実を未来に返したのは私の時間魔法じゃない。そのことは私だけが知ってる。瞳美の無意識の魔法が解けることが旅のリミットだったんだ。未来の私がかけた大きな魔法。今はまだ届かない。けど、いつか、きっと。。」の想いから続く60年後の琥珀が「60年分の(満)月の光を浴びた星砂」で瞳実を60年前に送るという流れで、ストーリー的には倒置法的な展開がされる。ただタイムループはどうしても最初の起点が「鶏が先か、卵が先か」という問題が気になる。祖母が高校2年の自分が瞳実の問題を解決できると確信を持って送り込めたのはなぜってところで、1話の最初でもう少し伏線が欲しかったと、瞳美が戻ってきてあとがき的な伏線回収の続きを見ていて思ったが、でもすごく鑑賞余韻が良かったので気にしないでおく。(あるいは自分の理解が間違っているのか。)

舞台(聖地)となる長崎は中学、高校と修学旅行2回行ったな。後に聖地となった場所で行ったことあるのはグラバー園だけか・・・でも2回行った。高校の修学旅行で九州となったときはなんで信州じゃないねん2回目やんって思った気持ち蘇った。「あなたは今から高校2年生の自分に会いに行きなさい」って言われたいね。当時の自分に伝えたいこといっぱいあるね。

星砂時計が欲しいね。あれデザインも良いしね。ガジェット探したけど無かった。

「未来を決めるのはいつも自分」

「気持ち一つで世界は変わっていく」

河野玄斗氏『勉強する意義』

Stardy 河野玄斗の神授業「勉強する意義」(Youtube)の前半より、気になる部分の備忘録メモ。

氏曰く「自分も高校生の時にこんなこと考えたことなかった。勉強って良いんだなと今はふわっと思っとくだけでいい。勉強に本気で取り組んで、その先で振り返ってみると自分にとって勉強ってこういう意味があったなという後付けで実感できていくもの。こんなことそんな意識しなくてよくて、とりあえず目の前の壁を越えろ。」

『勉強する意義』

1. 将来の選択肢が増える:良い大学に入ると良い会社に入れる可能性が上がり、いろんな知見を得ることで初めて「道」が見えてくる

2. 優秀な人に恵まれる:良い大学に入ることのメリットは人。周りの人のレベルが高いことで、高い目標・視座を得る環境にあり、自分の身がそこにあることで自分もそれが当たり前と感じ切磋琢磨でき「自分の当たり前レベル」を引き上げていける

3. 勉強を通じて得意・不得意に気づける:向き/不向き、好き/嫌いはやってみないとわからない。学校という半強制的に勉強させられる場があるのだから本気で向き合ってみて、自分の向き好きなことを「気づく場」として機能する

4. 「人生力」が身につく:勉強を通して得た考え方が勉強以外のいろんなところで活きてくる

5. 自分に自信がつく:大学受験などいろんな壁に向かって頑張っていって、それを乗り越えた先に自分の成功体験っていうのがどんどん積み重なっていく。それがあるからこそ次の挑戦ができる

まとめた気づき。実は氏の言葉の使い方は次につながるような言い回しがあらかじめ伏線配置されていて、1つ1つはそう長くないのに前に遡って伏線を拾っていかないと氏の最後の1つの主張点につながる意味がぼやけてしまうと感じた。ビジネスも同じで一生勉強なんだわ。自分的最終まとめ感想は、こういうこともっと小さい頃に知りたかったわ。

そして、教授までも。

高橋幸宏氏に続いて、3/28に坂本龍一氏もこの世を去った。YMOは66.6…%失われてしまった。

『テクノポリス』、『ビハインド・ザ・マスク(BEHIND THE MASK)』、『ONGAKU』、『東風』、『千のナイフ』、『SELF PORTRAIT』、『PERSPECTIVE』、『Ballet Mecanique』、『ラストエンペラー(The Last Emperor)』、『戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr.Lawrence)』、『い・け・な・いルージュマジック』、『SO LONG[藤真利子]』、『クロニック・ラブ[中谷美紀]』、『The Other Side of Love[坂本美雨]/砂の果実[中谷美紀]』等々好きな楽曲は数多い。

21世紀に入って氏が社会運動色を強く出すまで『エナジーフロー』あたりまでが特にお気に入りだった。

歌謡曲しか知らなかった自分にとってYMOの『テクノポリス』(1980年)は衝撃的だった。その後の西城秀樹『愛の園(AI NO SONO)』も衝撃的だった。ただ編曲で氏の名前を知ったのはもっともっと後だ。それらに続くYMO『ライディーン』(高橋幸宏氏作曲)でYMOに完全覚醒した。

音楽を聴くには当時はAMなら平日深夜「ヤンリク(ABCヤングリクエスト)」、FMなら土曜お昼からの「コーセー歌謡ベスト10」だった。ヤンリクは1970年末頃から親に隠れて布団の中でHOMER IC-5000を使って、歌謡ベスト10はお昼だから正々堂々とラジカセで聴いてた。ちょうど寝たふりしながらヤンリク聴き始めた頃にYMOに出会った。

YMOのお気に入りのアルバムは今でも『イエロー・マジック・オーケストラ(YELLOW MAGIC ORCHESTRA』、『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(SOLID STATE SURVIVOR)』、『増殖(X∞MULTIPLIES)』そして『BGM』の最初からの4枚。これらはもう何回聞き返したかわからないぐらいだ。1993年のYMO再生コンサートにも行った。

2020年に入ってから自分の青春を彩った印象深い人たちが次々に去っていくニュースに接すると、人生の儚さ故の仕方のないことではあるものの、なんだかとてもとても寂しい気持ちが押し寄せて自分もいずれそういう結末を迎えることへの恐れを素直に感じるようになってきた。この世を去る、passed awayという言葉の響きに荘厳さを感じる。

『ぼくには はじめと おわりが あるんだ
こおして ながいあいだ そらを みている
おんがく いつまでも つづく おんがく
おどって いる ぼくを きみは みている
ぼくには はじめと おわりが あるんだ
こおして ながいあいだ そらを みてる』

– Ballet Mécanique (バレエ・メカニック) –

RIP Ryuichi Sakamoto (deconstructing the past, and the present, in order to lead us into the future with a greater scope)

Broadcast From Heaven / 高橋幸宏

今朝、ニュース記事でYMOの高橋幸宏氏が亡くなったことを知った。

YMOで「ナイス・エイジ」、特に神曲「ライディーン」など心に残る作品を出されているが、それと同じく氏の「Broadcast From Heaven」のアルバムも良い。中でも「4:30AMのイエティ」、「1%の関係」は青春の中で折に触れて必ず聴いていた曲。

作品はずっと生き続けるけど、氏の訃報を聞くとなんとも言えない悲しさがわき上がってくる。共に生きた教授のInstagram、細野晴臣氏の沈黙、氏が見いだした高野寛氏のTwitterがその深さを物語る。

『車をおりて 山のふもとに立ち
夜明けの音が 聞こえてくると
ひとりぼっちが 朝の光り浴びて
暖かさを ぼくは感じてきしみ出すイエティ』

– 4:30AMのイエティ –

明け方、近くの小山に原付で向かい、そこから夜明けの太陽を眺めるのが好きだったことを思い返す。

RIP Yukihiro Takahashi